2025年02月18日
看護学講座 赤川祐子講師が「Best Poster Presentation Award」を受賞しました
令和7年2月13日~14日、the 15th International Nursing Conference (INC) and the 28th East Asian Forum of Nursing Scholars (EAFONS)において、看護学講座の赤川祐子講師が「Best Poster Presentation Award」を受賞しました。
演題名「Concerns and associated factors of cancer patients who have children: A retrospective observational study of initial telephone consultations」
子育て中のがん患者とその子どもをサポートする秋田CLIMB(代表:赤川)に寄せられた電話相談388件よりがん患者の懸念事項を6項目抽出し、それらの関連要因を明らかにした。
6つの懸念事項は、「子どもにがんを告知した後のフォローアップ」、「家族にがんを告知するかどうか」、「子どもにネガティブな変化が起きていることが心配」、「子どもにがんを告知する具体的な方法」、「子どもがどう思うかが心配」、「終末期に関する子どもとのコミュニケーション」であった。
ロジスティック回帰分析の結果、「子どもにがんを告知した後の経過観察」と関連したのは子宮がん+子宮頸がん、「がんについて家族に伝えるかどうか」は診断からの経過期間、「子どもがネガティブな変化を経験していることを心配している」は子どもが低学年であることと関連していた。「がんについて子どもに伝える具体的な方法」は子どもの人数、「子どもがどう思うか心配」は胃がん患者の数と関連し、「終末期に関する子どもとのコミュニケーション」は、大腸がん患者と関連していた。
それぞれの懸念に対する要因を基に、包括的な視点の検討が必要である。
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