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2025年02月28日(金)
感染統括制御・疫学・分子病態研究センター張田力助教が米国開催Gordon Research Conferenceにて優秀発表賞を受賞しました。
2025年2月9日〜14日、米国ベンチュラで開催されたGordon Research Conferenceにおいて、本学感染統括制御・疫学・分子病態研究センターの張田力(Tianli ZHANG)助教が「Supersulfides Modulate the Entire Process of NLRP3 Inflammasome Activation」と題した研究成果を発表し、Oral Presentation Award(口頭発表賞)を受賞した。
超硫黄分子(Supersulfides)とは、チオール基(-SH)に過剰な硫黄原子(S)が付加したパースルフィド(RSSH)やポリスルフィド(R[S]nH, n>2)の総称であり、近年の研究により、生体内に豊富に存在し、多彩な生理機能を持つことが明らかになっている。一方、NLRP3インフラマソームは、感染、組織損傷、環境異物への暴露などにより活性化されるタンパク質複合体であり、炎症性サイトカインIL-1βやIL-18の産生を促進することで自然炎症応答において重要な役割を果たす。本研究では、NLRP3インフラマソームの活性が細胞内の超硫黄バランスによって制御されている可能性が示唆された。今後、この知見がNLRP3インフラマソームを介する炎症疾患の新たな治療法開発につながることが期待される。
本研究は、熊本大学大学院生命科学研究部微生物学講座の澤智裕教授および東北大学大学院医学系研究科環境医学分野の赤池孝章教授との共同研究の成果であり、秋田大学が日本国内の研究機関とも積極的に連携し、超硫黄分子や炎症制御に関する研究のさらなる発展を目指契機となった。また、本学の研究活動を世界へ発信する貴重な機会となった。
参考
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