事業責任者 秋田大学大学院医学系研究科長 挨拶

秋田大学は、令和6年度に「高度医療人材養成拠点形成事業(高度な臨床・研究能力を有する医師養成促進支援)」の実施機関に採択されました。本事業では、連携機関として弘前大学に、事業協力機関として東北大学、山形大学、岩手医科大学、株式会社4DIN、株式会社日立ハイテクサイエンス、新医療リアルワールドデータ研究機構株式会社(PRiME-R)に参画いただき、「Easy-accessな次世代型プレシジョン医療臨床研究を推進する恒久的な研究医養成プログラム」をテーマに掲げ、先端的遺伝・TDMによる統合臨床研究と研究医養成の持続的拠点を北東北に形成することを大きな目的にしています。

本プログラムでは【研究】と【教育】の2本柱を掲げます。そして、秋田大学に「臨床研究医養成センター」を、弘前大学に「臨床研究医養成室」を立ち上げ、これらの組織を中心に、2本柱双方を連動させてプロジェクトを推進します。

【研究】部門では、電子カルテからの臨床情報やデータを素早くデータベース化し、臨床研究医に提供するシステムを構築します。また、これまで秋田大学と弘前大学との間で実績を挙げてきた薬物の遺伝情報を加味したTDM投与量設計、薬物血中濃度測定を更に推進させます。事業協力機関も含めた多施設研究機関にて臨床情報を共有することで、迅速な解析とアウトカムを創出し、遺伝・TDM-Precision薬物療法研究におけるグローバル拠点となることを目指します。

【教育】部門では、医学科学生をStudent Assistant(SA)として雇用し学内各講座へ配属する取組を通じて、学部の早い段階から研究に触れる機会を積極的に創出することで、研究マインドの醸成・実験技術の早期習得を目指します。また、SA学生の学会発表・論文投稿を積極的に支援・推進や、「リサーチドクター養成キャンプ」を代表に研究推進に関する発信・交流機会を積極的に設けることなどにより、SA学生のリサーチマインドを確固たるものとし、研究医養成のモデルケースを確立します。

先日開催された「リサーチドクター養成キャンプ」では研究を志すSA学生の活発な議論が行われ、初回にして大変充実した内容となりました。そして、本プロジェクトの推進により、日本の研究力向上に資するような高い意欲を持った研究医を養成できる、という手応えは更に強いものとなりました。

引き続き、本プロジェクトへのご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

事業責任者
秋田大学大学院医学系研究科長
羽渕 友則

連携機関代表者 弘前大学大学院医学研究科 研究科長 挨拶

弘前大学は、令和4年度の文部科学省 大学教育再生戦略推進費「ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業(多職種連携とDX技術で融合した北東北が創出する地域医療教育コモンズ)」の拠点校に選定され、秋田大学との連携を開始しました。ポストコロナ事業では、多職種連携教育を基盤とし総合的に患者・地域住民を診る資質・能力を持つ医療者教育により持続可能な地域医療共同体を連携校と共同して構築することを目的としています。

そして、令和6年度には秋田大学が採択された文部科学省 高度医療人材養成拠点形成事業(高度な臨床・研究能力を有する医師養成促進支援)「Easy-accessな次世代型プレシジョン医療臨床研究を推進する恒久的な研究医養成プログラム」の連携校となりました。

当大学ではすでに医学部医学科に設置している「医学教育センター」内に「臨床研究医養成部門」を設け、准教授1名を配置いたしました。秋田大学に新たに設置された「臨床研修医養成センター」と連携しながら臨床研究医養成のための研究・教育のプログラムを進めて参ります。教育部門では、学部学生の研究参画機会の創出,研究ノウハウ・技術の早期習得を主な目的として,スチューデント・アシスタント(SA)の公募を行い、13名の医学生を雇用しました。SA学生は学内各講座に配属され、研究活動に取り組んでいます。今後は弘前大学で2005年から毎年実施している「岩木健康増進プロジェクト」に参画し、さらに臨床研究医養成のための活動で得られた様々なデータを解析することを予定しています。

【ポストコロナ事業では、令和6年12月20日には第3回「多職種連携とDX技術で融合した北東北が創出する地域医療教育コモンズ」事業 シンポジウムを弘前市で開催し、秋田大学からも多くの先生方にご参加いただきました。また、研究医養成事業では、令和7年3月1日、2日の両日、秋田大学が主幹で「リサーチドクター養成キャンプ」も行われ、SA学生・教員を含め活発な討論が行われました。今回のプロジェクトを通して、北東北の国立大学医学部である2校がさらに連携を深め、未来の医学研究を牽引するような研究医を養成していきたいと思います。

弘前大学医学研究科長
石橋 恭之

秋田大学大学院医学系研究科 臨床研究医養成センター長 挨拶

令和7年3月1日より秋田大学大学院医学系研究科臨床研究医養成センター長に就任しました藤田浩樹でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

令和6年度に文部科学省のプロジェクト「高度医療人材養成拠点形成事業(高度な臨床・研究能力を有する医師養成促進支援)」に「Easy-accessな次世代型プレシジョン医療臨床研究を推進する恒久的な研究医養成プログラム」のテーマで秋田大学と弘前大学が採択されました。秋田大学の本事業におきましては、研究専門部会長を宮腰尚久先生に、教育専門部会長を中山勝敏先生にご担当いただき、臨床研究医養成センターでは研究と教育の両部門の支援をさせていただきます。

さて、令和5年に発表された厚生労働省の将来推計人口の概要によると、わが国での高齢化率は今後も上昇を続け、2070年には高齢化率は39%の水準になると推計されております。高齢化の進行に伴い、健康寿命を損なう認知症・運動器疾患・脳卒中・心疾患・腎疾患・糖尿病・がんなどの有病率の上昇が懸念されるところであり、P4医療として提唱されておりますPredictive予測的、Preventive予防的、Personalized個別化、Participatory参加型から成る先進的医療の推進が健康寿命延伸のために取り組むべき重要な課題と考えます。こうした先進的医療の推進のため、研究部門におきましては、電子カルテからのデータ抽出システムの開発、遺伝・治療薬物モニタリング(TDM:Therapeutic Drug Monitoring)法の確立を目指し、研究を進めてまいります。

また、こうした先進的医療の研究・開発・推進に携わる臨床研究医の養成も重要な課題であります。教育部門におきましては、研究に志のある医学科学生をStudent Assistant(SA)として興味のある分野の研究を行っている学内各基礎・臨床講座に配属し、低学年のうちから研究に取り組んでいただいております。臨床研究医養成センターでは、ホームページ・オリエンテーション・講義を通じて各講座の研究紹介を行い、SA学生の配属のコーディネートをさせていただきます。医学科学生は講義・臨床実習・試験で忙しく、学生のうちから研究に携わる機会が少ないのが現状であります。学業以外の時間をSAとして研究に取り組んでいただき、基礎研究では実験手技を、臨床研究ではデータ解析法を学生のうちから習得し、将来診療と研究を両立できる臨床研究医として活躍できるよう支援させていただきたいと思います。今後SA学生による研究進捗状況報告会やSA学生を対象としたリサーチセミナーなども予定しております。先日開催され大成功にて終了しました「リサーチドクター養成キャンプ」は今後も開催されます。こうしたキャンプでの交流を通じてSA学生のさらなる研究力向上につながることを期待しております。

最後になりましたが、本事業の推進のため、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

秋田大学大学院医学系研究科 臨床研究医養成センター長
藤田 浩樹
秋田大学大学院医学系研究科附属臨床研究医養成
センター
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