分子生化学

組織紹介

医学専攻 腫瘍制御医学系:分子生化学講座の概要

詳しくは、当該 医学専攻 腫瘍制御医学系:分子生化学講座 ホームページをご覧ください。

構成員の紹介

教授 田中 正光 Masamitsu TANAKA
准教授 栗山 正 Sei KURIYAMA
助教 伊藤 剛 Go ITOH
技術職員 高金 くらら Kurara TAKAGANE
 

教育と研究の概要

主な担当授業

学部学生
 講義:分子生物学、生化学(遺伝子学総論、シグナル伝達、腫瘍の生物学など)
 実習:遺伝子学実習(分子生物学の実験手法)
大学院学生
 癌の特性、細胞接着、移動・浸潤、アポトーシスの生化学

主な研究対象

1.難治性癌の治療標的分子の探索、同定とその機能解析
  チロシンリン酸化をモチーフとした癌シグナル伝達

2.癌浸潤の多様性:集団移動、癌間質細胞の流動性を解き明かす
  癌間質応答のイメージングモデル動物作製

3.胚発生と癌の共通項から癌抑制のヒントを見つけて応用する    

医学専攻 腫瘍制御医学系:分子生化学講座の概要

平成21年1月からスタートです。
現在、大学院生(修士、博士)を募集しています。出身学部は問いません。
問い合わせは田中までお願いします。mastanak@med.akita-u.ac.jp


大学院(博士・修士)を考えている方へメッセージ

ここは旧名 第二生化学教室で基礎科学の講座ですが、研究テーマのネタや実験の進め方は実際の腫瘍組織が抱える特性・問題点をピックアップして、その生物現象を解き明かそうとしています。私自身は認定病理医なので、好きな組織像を心象風景に持っています。例えば、群れをなさず硬い間質のなかでも孤立浸潤してゆくスキルス癌細胞のストイックな雄姿に学生時代や病院で病理診断をしていたころから心惹かれました。病気が治るのかという成果を強く求められる今日ですが、治療に結びつける事をゴールにしつつ、問題となる現象の分子メカニズムをひとつでも解き明かす事に向き合いたいと考えています。

あなたはMedicalの方ですか?
日常の忙しい診療・診断業務の中では追及してゆけないけど、一度落ち着いて考え、気になっている理由(メカニズム)を解明してみたい現象がおありなのでは?漠然とした現象であっても、そこから研究対象になる問題点を抽出して具体化することを一緒に考えてみませんか。現在所属されている機関、臨床科や実験経験は問いません。大学院の期間、集中できる時間さえ都合できそうならお引き受けします。(その間の臨床兼業については相談に応じますので、まずは連絡ください。)

あなたはMedical以外の学科の方ですか?
実験に関してはむしろ基礎を持っている人が多いですね。細胞やマウス・ツメガエルなどの発生を主な研究材料にしていますので、生物系の学科は勿論ですがこれまで違う背景を持つ方でも新たな実験アプローチ・手法を取得できると思います。特に自分が解明しようと頑張っているのは、医学としてどういう意義があるのか?どういう社会ニーズに向かっているのかを理解する知識や研究の場を提供できると思います。分子から生物へ、生物から分子へ常に思考をシャトルする機会にしてください。