2016年12月01日
理学療法士、作業療法士、附属病院の看護師の皆さんを対象とした人体解剖学の見学・勉強会に大勢の皆様が参加されました。
今年からの新たな本学の取り組みとして、作業療法学教室の吉岡年明教授が医学部解剖学教室のご協力をいただき、秋田県の理学療法士、作業療法士、秋田大学医学部附属病院の看護師の皆さんを対象として、人体解剖学の見学・勉強会を開催しました。10月と11月の2ヶ月間にわたり、毎週2回午後6時から8時まで、実際の人体解剖を見学してもらい、皆さんの臨床での疑問点の解決などに役立てもらおうという企画です。 参加された皆さんは53名で、複数回参加される方々が多く、延べ200名を越える参加者が、時間の許すかぎり熱心に、実際の人体構造に触れながら勉強されました。参加された方々からは、解剖学書からは学び得ることができない人体構造の立体さと複雑さを、実際に見て触れて確認でき、たいへん勉強になったとの感想を頂きました。今年は希望者が多く、参加者は抽選となりましたが、抽選から漏れた方や新たな参加希望者に対して、また来年度に見学・勉強会を実施する予定ですので、よろしくお願いいたします。
写真は前野良沢、杉田玄白が約250年前に解剖学書ターヘル・アナトミアを翻訳した日本で初めての本格的な解剖図『解体新書』の扉絵です。角館町の「石黒家」には、秋田蘭画の祖である小田野直武が初版本を模写した『解体新書』が展示されています。