第2回CLIMB®プログラムを開催しました。

平成30年3月3日（日）、18日（日）、25日（日）、秋田大学医学部保健学科にて、第2回CLIMB®プログラムを開催しました。

CLIMBクライム®（Children’s Lives Include Moments of Bravery）プログラムとは、「子どもの持つ力を引き出し、親の病気に関連するストレスに対処していくための能力を高めることを目的としたサポートプログラム」です。CLIMB®では、子どもたちが「気持ちを表現する方法、周囲の人に感情を伝える方法、感情に対処すること」について、工作や話し合いなどを通して学びます。

3回のプログラムでは、「楽しい・幸せ」「不安」「混乱」「怒り」の気持ちについて考えたり、「がんって何？」ということで、がん細胞や治療などについて学びました。その後、キワニスドールを使って点滴体験をしました。最終回では、「気持ちを伝える」ということで、子どもから親、親から子どもへ思いを伝えました。お互いの気持ちを伝え合う素敵な時間を共に過ごすことが出来て、大変嬉しく思いました。

CLIMB®では、子どもたちの会とは別に、親の会も開催されており、医療者を交えての自由な話し合いをします。今回は秋田大学本道キャンパスの暮らしの保健室をお借りしました。あたたかい雰囲気の中、子どもに関する困難感や不安なこと、治療のこと、様々な情報共有をしたり、子どもが行っているアクティビティの一部を体験しました。

参加された子どもからは、「CLIMB®さいこう！」「こんなに楽しいと思わなかった。」と、親からは、「子どもに正しいことを知ってほしいと思って参加しました。子どもにとっても親にとってもいい機会でした。」と感想をいただきました。

次回は平成30年8月に開催予定です。詳細は、6月以降に秋田大学ホームページや、Facebookページ（がんの親を持つ子どもへの支援→https://www.facebook.com/climb529akita/）にてお知らせいたします。

がんになっても、親も子も安心して過ごせるような環境を目指しています。

秋田大学大学院医学系研究科
保健学専攻　臨床看護学講座
赤川　祐子（E-mail: abe0204@hs.akita-u.ac.jp）

【秋田CLIMB®プログラムののぼりが完成しました】
CLIMB®のコアメンバーと、のぼりをデザインしてくれた看護学生（右から2番目）です。カラフルなツリーと、子ども絵は、NPO法人Hope Treeさんのロゴを使用させていただきました。

【点滴体験】
お父さんやお母さんの治療について、体験を通して学びました。

【キワニスドール】
みんなの思いが込められたキワニスドールです。