2020年03月10日
今年度で退職となる看護学専攻の平元泉教授の最終講義が行われました。
看護学専攻母子看護学講座の平元泉教授の最終講義が行われました。以下、看護学専攻主任の佐々木真紀子教授からの寄稿文を掲載いたします。
母子看護学講座小児看護学分野の平元泉教授の最終講義が、多くの卒業生や大学院修了生、病院関係者も出席され、盛大に行われました。最終講義のテーマは「小児看護学の教育と研究」でした。平元泉先生は、北里大学病院で看護師として勤務されたのち、母校の弘前大学で教鞭をとられ、その後故郷の秋田に帰られてからも看護教育に一貫して携わってこられました。秋田では准看護師の教育から、大学院後期課程(博士課程)の教育まで、日本の看護教育のすべての教育課程で教育を担ってこられました。それゆえに、日本の看護教育の現状や課題を知り尽くしていると言っても過言ではありません。その中で、常により良い看護職を育成するために、自らは小児看護学の教授として、小児看護技術の教育ではデモンストレーションの効果や、主観的になりがちな「看護学生の長さ・量・温度に関する感覚」に関する研究、また幼児の感染概念の研究など多岐にわたるテーマで研究をされてこられました。講義の最後のスライドは、「ばいきん」「子ども」「看護」「教育」の4つのキーワードに集約されていましたが、先生が指導された多くの卒業生や修了生がその分野で研究成果を発表しています。まさに次世代の看護実践者や教育者を育成しながらの教員生活であったことに、改めて敬意を表したいと思います。先生には本学の前身である医療技術短期大学部、医学部保健学科、大学院医学系研究科保健学専攻の設置でも多大なご尽力をいただきました。改めて先生のご尽力に感謝申し上げますとともに、長い間、多くのご指導をいただきましたことに重ねて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
先生のこれからのご健康と、ますますのご活躍をお祈り申し上げます。
看護学専攻 教授 佐々木真紀子