2026年04月28日
保健学専攻看護学講座 丹治史也教授が筆頭著者となる学術論文が国際誌「Comprehensive Psychoneuroendocrinology」に掲載されました
論文タイトル
Differential Association between Perceived Social Support and Andropause Symptoms by Psychological Distress Level in Employed Men
著者名
Fumiya Tanji, Hirohito Nanbu, Maiko Kawajiri, Daisaku Nishimoto, Takahiro Akimoto, Masahiro Kurobe
掲載誌
Comprehensive Psychoneuroendocrinology
研究等概要
男性更年期症状は就労男性の健康や生活の質に影響を及ぼすことが知られているが、職場や家庭におけるソーシャルサポートとの関連については十分に明らかにされていない。特に、上司・同僚・家族友人といった支援源ごとの差異や、心理的ストレスの程度による影響の違いについては検討が不十分であった。本研究では、就労日本人男性を対象としたインターネット調査データを用い、男性更年期症状と複数のソーシャルサポートとの関連を横断的に検討するとともに、心理的ストレスの程度による修飾効果を検証した。その結果、上司からのサポートおよび家族・友人からのサポートは男性更年期症状の重症化と有意に関連していた一方で、同僚からのサポートは関連を示さなかった。また、心理的ストレスが高い群においては、上司からのサポートが特に強い保護的関連を示すことが明らかとなった。
本研究成果は、男性更年期症状に対するソーシャルサポートの影響が一様ではなく、その支援源や心理的ストレスの状態によって異なることを示している。従来、ソーシャルサポートは包括的に捉えられることが多かったが、本研究は特に職場における上司の役割の重要性を示唆するものであり、男性の健康支援に新たな視点を提供するものである。また、心理的ストレスの高い労働者に対して重点的に職場環境を整備することの有効性を示唆しており、産業保健領域における具体的な介入戦略の構築に資する知見である。今後は縦断研究や介入研究を通じて、因果関係の解明および実践的な支援プログラムの開発へと展開することが期待される。
参考URL
https://doi.org/10.1016/j.cpnec.2026.100343
研究プロジェクトホームページ
https://sites.google.com/view/j-mars-study/









