④2020年卒業(第45期生)新潟大学医歯学総合病院 廣田有紀先生

2020年卒業(第45期生)新潟大学医歯学総合病院 廣田有紀先生

秋田大学大学院医学系研究科/医学部2020年卒業の廣田 有紀と申します。
新潟県新潟市出身で、大学から秋田での生活が始まりました。

6年間の大学生活を経て、2020年3月に医師免許を取得いたしました。しかし4月からは研修医を延期し、地元の新潟アルビレックスランニングクラブで実業団選手としての活動を開始しました。
そして今年4月から、実業団に所属する傍、新潟大学医歯学総合病院で研修医1年目として勤務しています。

秋田大学在学中

私は、小学校5年生から陸上競技800mという種目を続けてきました。恩師との出会いもあり、高校3年生のインターハイで優勝することができました。
大学進学後は、医学の勉強と並行して走るつもりはありませんでしたが、陸上競技部の方々から勧誘もあり、大学1年の4月から全学と医学の陸上競技部に所属して活動していました。
初めは、慣れない大学生活と練習環境の変化、受験後のブランクから高校の自分には到底及ばないレベルでした。何度もこのまま陸上競技はやめてしまおうかと頭を過りましたが、部活の仲間の支えのおかげで、大学3年時の日本選手権で5位に入賞することができました。同時期に2020年東京オリンピック開催が決まり、医学と並行して、陸上競技の夢としてオリンピック出場を目指したいと思うようになりました。そこから徐々に記録がのび、大学5年時には自己最高記録で4位に入賞することができました。レース後、ふと「医学と陸上を並行していなかったらもっと記録がでているのでは」という考えが浮かび、家族に相談し、2020年本来研修医を始める年に、陸上一本に絞ってオリンピックを本格的に目指すことにしました。

(↓左が秋田大学医学部陸上部の集合写真、右が学生時代の日本選手権の写真です)
集合写真 日本選手権

大学卒業後

東京オリンピックに向けて、陸上1本で活動できると思っていた矢先、コロナウイルス感染症により大会の延期が決まりました。
新型ウイルス感染症により、医療従事者の声をニュースで聞くたびに、研修医を延期してまで、陸上1本にすべきだったかと葛藤する毎日でした。
大学の同期や地元の方々から、「走る姿に元気をもらえている」という心強い言葉をいただき、いつオリンピックが開催されるかわからない中でも『今できる最大限の努力を重ね、過程で納得できるように過ごす』と決め、夢に向かって練習を重ねました。
陸上教室や講演会など地元の小中高校生と触れ合う機会が増え、エールをもらうことで、一歩ずつ進むことができました。
2021年日本選手権。東京オリンピック代表選考であるこの大会で、2位という結果に終わり、目標は果たすことができませんでした。その後もこの悔しさをバネに2022年も陸上1本の年を過ごしましたが、怪我が重なり、日本選手権にすら出場することができませんでした。目標が達成できない年が続いたことを踏まえ、2023年からは研修医を始めることを決意しました。

(↓左が陸上教室、右が代表選考の日本選手権の写真です)
陸上教室 日本選手権

初期研修医スタート

陸上への未練もありつつ、始まった初期研修。学生の頃、経験した実習とは想像以上に異なり、毎日一進一退している状態です。国家試験からのブランクもあり、知識面でも齷齪していますが、陸上一本とはまた違う充実した毎日を過ごせています。
同期や、上級医に恵まれ、これまで続けていた陸上への理解もあり、勤務と並行して陸上選手としても活動し続けています。
現在の目標は来年パリオリンピック代表を決める日本選手権です。開催地が地元新潟ということで、これまでお世話になった新潟の方々に感謝をこめた力強い走りができるよう練習に励んでいます。
2年間の研修医生活の中で、さまざまなことを学び、本格的に始まる医師としての人生に生かしたいと思います。
「二兎追うものは一兎も得ず」なんて言わせません笑!

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