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2024年12月13日(金)
総合診療・検査診断学講座 医学科5年 西山 将平さんが日本アレルギー学会東北支部第6回地方会において、一般演題発表で「最優秀演題賞」を受賞しました。
論文タイトル
Dupilumabが奏功した木村病の一例と好酸球ETosisの関与
著者名
西山将平、井上祐三朗、伊東慶介、肥塚慶之助、藤岡優樹、守時由起、植木重治
研究等概要
症例は8歳の男児、左上腕に皮下腫瘤が出現し木村病と診断された。経口ステロイドやdupilumab投与によって腫瘤は縮小し、末梢血好酸球数とIgE値も減少した。本症例の組織では活性化した好酸球の特徴的な細胞死であるETosisや、好酸球の有するgalectin-10から構成されるCharcot-Leyden結晶の形成が確認された。また、血清中のgalectin-10は高値を示し、血清によって健常人由来の好酸球を刺激したところETosisが誘導された。以上より、病態に2型炎症と好酸球ETosisの関与が示唆された。