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2026年08月04日(火)

法医科学講座 堀岡 希衣 准教授の研究がJST「2025年度創発的研究支援事業」に採択されました

法医科学講座 堀岡 希衣 准教授の研究「低体温による死のメカニズム」がJST「2025年度創発的研究支援事業」に採択されました。

【研究構想の要旨】
法医学における死因診断は、亡くなった原因を明確にするという点で、重要な役割を担っています。しかし、解剖で得られる所見がどのような過程で生じるのかについては、解明されていないものも多く、科学的根拠が十分とはいえません。そのため、死因診断の客観性や精度には限界があり、司法判断において課題となる場合があります。

本研究では、「低体温症(凍死)」をモデルケースとして、低体温により死に至る仕組みを科学的に解明します。動物や細胞を用いた基礎実験と法医解剖で得られた検体を使用した解析を組み合わせることで、低体温によって体内で何が起こるのかを分子レベルから全身レベルまで明らかにします。これにより、これまで経験則に頼る部分が大きかった死因診断に、科学的な根拠を提供することを目指します。本研究の成果は、法医学における死因診断の精度向上を通じて司法社会に貢献するだけでなく、低体温症患者の治療や救命率の向上といった、解剖から得られた知見を救命医療へ還元するという法医学の重要な社会的使命を果たすことにも繋がります。

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※JST創発的研究支援事業について web ページより
https://www.jst.go.jp/souhatsu/
本事業は、特定の課題や短期目標を設定せず、多様性と融合によって破壊的イノベーションにつながるシーズの創出を目指す「創発的研究」を推進するため、既存の枠組みにとらわれない自由で挑戦的・融合的な多様な研究を、研究者が研究に専念できる環境を確保しつつ原則7年間(途中ステージゲート審査を挟む、最大10年間)にわたり長期的に支援します。
 具体的には、大学等の研究機関における独立した又は独立が見込まれる若手を中心とする研究者からの挑戦的で多様な研究構想を募集します。また、創発的研究の実施機関は日本国内の研究機関に限定しますが、採択時に国内機関に所属していない研究者には、研究を実施する国内機関に異動するまで、研究開始を一定期間に限り保留する資格を与えることで、そのような海外機関に所属する研究者からの積極的な応募も期待しています。
 採択後は研究者の裁量を最大限に確保し、各研究者が所属する大学等の研究機関支援の下で、創発的研究の遂行にふさわしい適切な研究環境が確保されることを目指します。また、創発的研究を促進するため、個人研究者のメンタリング等を行うプログラムオフィサー(以下、「創発PO」)の下、個人研究者の能力や発想を組み合わせる「創発の場」を設けることで、創造的・融合的な成果に結びつける取組を推進します。また別途、柔軟な研究中断とそれに伴う延長制度や、研究環境改善のための追加的な支援も計画しており、優れた人材の意欲と研究時間を最大化し、破壊的イノベーションにつながるシーズの創出を目指します。